最強英語勉強法

@easygoinghiroki が,東南アジアでの就活・起業や東大入試の突破を通して培ってきた,最強の英語勉強法をシェアしていきます。最強と言いつつ私の人生は決して平坦ではなく,今はその振幅を楽しんでいます。

December 2014

1 文章にも構造がある


1.1 「文章の意味が解る」とはどういうこと?


1文1文の意味が解っているかどうかに対して,文章全体の意味が解っているかどうかを確かめるには,例えば,以下のような質問が有効でしょう。


 

「話題は何?」
「その話題について,
一般的にはどのように受け止められているの?」
「筆者はその話題に関する一般論について,
賛成・反対どちらだと言っているの?」
「その
理由はなぜ?」
「その意見を裏付ける
具体例には何が挙げられているの?」



検定試験や入学試験で訊かれるのも,やはりこうした質問ということになります。英文を読んだり聴いたりした時,上に挙げたようなことを瞬時に読み取る,あるいは聴き取ることができるようになりたいところですね。特に仕事や学問に英語を使うのなら,なおさらだと思います。



1.2 序論・本論・結論


ここで重要なのが,文章の構成を意識することです。最も有名なものは
introduction(序論)・body(本論)・conclusion(結論)」
です。よくある例を挙げましょう。

序論: 話題の提供 + それに関する一般論

本論: その一般論に対する筆者独自の反論 + 理由 + 具体例

結論: 再び結論


この序論・本論・結論は,いずれも1つ以上の段落でできています。段落の途中で切り替わることは普通ありません。こういう形式になっていることが多いのが
エッセイ論文報告書,そして新聞記事です。下の例を見てみましょう(原文はこちら)。割と面白いと思うので,ぜひ原文を読んでみて下さい。
 


||When It Comes To Picking Art, / Men & Women / Just Don't See Eye To Eye

The Huffington Post | By Jacqueline Howard

Posted: 10/13/2014 2:39 pm EDT Updated: 10/13/2014 2:39 pm EDT


< INTRODUCTION >


A (provocative new) study / shows ||that the sexes / exhibit distinct differences / in ||how they / evaluate art: / men / tend to place more emphasis / on the artist, / women / on the art itself.


< BODY >


(For the study), 518 men and women / were asked / to judge two unfamiliar paintings / and to read a fictitious biography / of the artist <who / painted them>. Some (of the study participants) / read a biography <that / characterized the artist / as "authentic" or experienced>, ||while other participants / read one <that / characterized the artist / as "ordinary" or a beginner>. The men and women / didn't know ||the biographies / were fictitious.


The men and women / (then) were asked ||whether they / liked the artist and the artwork / and ||whether they / were interested (in purchasing the artwork).


What did the researchers / find?


||When the artist / was described as authentic, / the men and women / (overall) had a more favorable impression / of both the artist and the artwork -- no surprise there. But the men / tended / to base their decision / on ||whether to buy the painting / on details (presented / in the biography) / rather than on the painting's artistic merits.


"Women / are more willing / to go through a complicated process / of (actually) evaluating the artwork," / study co-author Dr. Stephanie Mangus, (assistant professor / at Michigan State University's Broad College / of Business), / said (in a written statement), "||whereas men / may say, ||'This guy's / a great artist, so I'll / buy his art.'"


< CONCLUSION >
 

Could there be / some neurological basis / to the different ways ||men and women /look at art?


"I / am not aware / of (any hardwired brain sex) difference <that / would explain this>," neuroscientist Dr. Lise Eliot, (an associate professor / at the Chicago Medical School / at Rosalind Franklin University), <who / was not involved / in the study>, / told The Huffington Post (in an email). "(More likely), it / has to do / with a sex difference (in artistic experience). We've / seen a long-term trend / of art / becoming a 'girl thing,' so that (for decades), more girls than boys / have been taking art classes / and will have a greater understanding (of technique, effort, and innovation...) There may (also) be / differences (in one's motivation / to buy art). (Perhaps) men / are buying more / for investment / and women, / for aesthetic pleasure."


The study / was published (in the August edition / of the journal Psychology & Marketing).



上の < INTRODUCTION >, < BODY >, < CONCLUSION > は,私が挿入したものです。


序論では「男女でアートに対する価値観が異なることが実験で判った」と,話題と結論(要約)が提示されています。


本論では実験の詳細と,それに対して一般にこうだろうと予測される結果,そして
実際にはそれに反する結果が得られたことが述べられています。(より正確には,「実験1の結果は驚くに当たらない。だが実験2の結果は,BではなくAだったのだ!」といった感じです)



結論では,この結果から「男女の脳の先天的差異について言えることはない」が,「後天的なアート体験がこの差をもたらしているはずだ」と結んでいます。



このように,
各段落の役割を明確にすることが,読むときも書くときも非常に大事です。Body の後半部分で no surprise there, But, rather than といった表現を赤字にしてありますが,これは一般論の紹介と,それへの反論 がここに書かれていることを示唆する重要なマーカーです。見かけたら,□で大きく囲っておくといいでしょう。


その他にも,「筆者がこの後どんな話をしようとしているのか」を示唆するマーカーがいくつか登場しています。例えば Body の前半部で,two = some + other が対応していることに気づいたでしょうか。まず「2枚の絵を被験者に見せたある被験者は絵1を,それ以外の被験者は絵2を」といった具合です。



Conclusion でも,神経科学者の発言を引用して not A. More likely, B. と言っています。「Aである事実は認められなかった」と言って「この人は他に何か言いたいとがあるのかな?」と思わせるわけです。その後「Bである可能性はより高い」と締め括っています。


次回は,こうしたマーカー(signposting)について書きます。

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まとめ


音読する際は,必ず文の構造を意識する



前回までで,音読を行う前に英文の構造を丸裸にするプロセスをまとめました。ペンで書き込みをすることなくこのプロセスを実行できるようになることが目標ですが,もちろんいきなり頭の中だけでやろうとしなくて大丈夫です。



教材にはペンでどんどん,/ なり () なりマークを入れてみましょう。音読する際は,息継ぎはそのマークのところでするようにしましょう。実際の会話で,聞き手に文の構造が伝わるように話すことを意識することが大事です。



以下は,私が使っていたマークの例です (受験用に,なるべく素早く書けるものにしていました)。色々試行錯誤しましたが,これ以上の記号を導入する必要はありませんでした。



|| ... 接続詞 (and, or 以外) や wh (疑問文以外) の直前

→ 例: She / said ||positive attitudes / were a key (to success) ||when I asked her ||how she / built her business.

(1つめは,省略された接続詞 that があるべき箇所)


/ ... カンマの直前主語・動詞の境目前置詞句の境目など

→ 例: He’s / been (at school / since the early morning), / reading his favorite book.


( ) ... 前置詞句・副詞・長~い形容詞の前後

→ 例: We’ve / (hardly) considered of the (small / but most important) thing (to them).


< > ... 関係節の前後

→ 例: I / saw a girl <who / wore a red shirt> / on the beach <where we / enjoyed fireworks (last summer)>.


... and, or, between, both, either, which, whether, not only, but also 等 (このブログでは下線で代用します)。更に,not only A but B や A, B and C の A, B, C, ... に相当するものにそれぞれ A, B, C, ... と小さくメモしてもよいでしょう。

英文構造解析02英文構造解析01
[参考画像:『英語長文問題精講』p110 No.25, p162, No.38より]
詳しく見たい方は,画像をクリックして下さい。


文の構造さえ捉えられればマークなんて何でもいいし,むしろ要らない!

 

こうした武器を上手く使って,「英文を和訳せず,前から順に意味を捉える」ことを目標に音読をしてみましょう。



その目的さえ見失わなければ,手段は何でも構いません。私は括弧が2重3重になるのを嫌って ( ), < > と2種類使いましたが,スラッシュリーディングという名前で / だけを使う流儀もあるようです。シンプルなやり方が好みの人には,その方が向いているかもしれません。


文の構造の次は,文章の構造を捉えよう
 


音読も,ただ読めばいいというものではありません。自分は意味が解っても,今度は聞き手にその内容が伝わらなければ無意味です。というわけで次に注意すべきは,「1つ1つの文の意味は通じても,文章全体として何を言おうとしているか,きちんと伝わっているか?」です。


この場合,文章全体がどう構成されているかに目を向ける必要があります。今までは顕微鏡で拡大するようにして1つ1つの語・句がどんな役割をしているのか追いかけてきましたが,次回からは上空から全体を俯瞰するようにして文章の構造を捉えるための武器を紹介したいと思います。
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5 「文の構造を捉える」から「文の構造を作る」へ


英文の構造をイメージできれば英作文に役立つ



前回までで紹介した音読のための息継ぎポイントを探すプロセス。実はこれ,英作文をするときとちょうど逆方向のプロセスなのです。



息継ぎポイントを探すには,長い文から余計な「肉」を落として,「背骨」を露わにしました。一方,英作文では先に「背骨」を作っておき,後から「肉付け」をしていくのです。



ところで,前回使った例文でも判る通り,「肉」は「背骨」の周りというより,むしろ後からついて来ます。



英語のこの特性を活かせば,英会話は案外ラクにできます。つまり英作文では,とりあえず先に「主語+動詞」だけ言ってしまえば,話の詳細については後から少しずつ言い足していけばよいのです。



これは,第二言語として英語を学ぶ我々にとってはよいニュースです。マトリョーシカのような日本語の入れ子構造と比べると,英語の構造はシンプルだからです(下図)。



日本語文の構造では,下の画像で青字部分が文の「背骨」です。主語S述語Vがだいぶ遠くにあることが判るでしょう。緑字部分を完全に言い終わった後で述語Vを言い忘れないように付け加えないと,文全体が意味をなしません (緑字部分の後にまとめてSV言ってもよいのですが,Sはやはり最初に述べる方がより自然でしょう)。



その上,緑字部分主語S’述語V’もまた遠く離れています。結論である述語V’を言う前に,まず修飾語をきちんと全部言ってしまわなければなりません。単なる飾りに過ぎないのにも拘らず,です。起承転結という言葉にも表れているように,結論は最後に(奥ゆかしく?)述べるのが日本語の特徴なのです。





それに対して,次の画像が英文の構造です。上の画像同様,青字部分が文の「背骨」です。主語S述語V主語S’述語V’はどちらも近くにありますね。また,緑字部分は入れ子にはならず,背骨である青字部分の後に,単に並べて置かれています。日本語と違い,文 (S+V) の中間に別の文 (S’+V’) を挟んだりはしないのです。



また,特に
緑字部分では,単なる飾りである修飾語は後の方にまとめられてしまっています。





主語Sについても,日本語文では「英国の首相は」と,まず出身国を先に述べ,それから職種が明かされる一方,英文では「prime minister of the UK」と,順番が逆になっています。



つまり,まず「首相がしたことを話します」との意思表示がなされ,その後で「それはどこの国の人かというと...」という具合に,詳細情報が付け加えられる形になっているのです。



このように,日本語文は先に詳しい情報をもれなく述べ,最後に回収する構造になっています。これに対し,英文はまず「要点 (主語+動詞)」だけをしゃべり,後から「詳しい情報 (前置詞句,従節など)」は後で付け加えればよい構造をしているのです。



英作文をする時は,このことを念頭に置きながら挑戦すると,割とラクにできるはずです。日本語を学ぶ外国人の苦労を考えると,日本人が英語を学ぶ方が少し楽な気がしませんか?


→次回はまとめです。

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前回の続きです。


長文を音読する際,
どこで息継ぎすれば意味が通じやすいのか? それをどうやって見抜くのか? 今回もこの問題について書きます。

 

3 主語はどれ? 動詞はどれ? 前置詞は文の節目!



それでもまだ長い場合,どこで切ればよいでしょうか? 簡単なやり方が2つあります。



3.1 主語と動詞の境目


まずは,一番解りやすいものから。下の例文で言うと,述語動詞 has told, should take の直前で息継ぎします。但し,主語が you, they のようにとても短い場合は,もちろんそこで息継ぎする必要はありません。

例3: The prime minister of the United Kingdom / has often told the press ||that the country / should take leadership especially in A solving global environmental issues and B poverty eradication.


このプロセスは,ぜひ自分の手でやってみて下さい。



3.2 前置詞句の前後



次に,これ。前置詞を見たら,その直前で息継ぎするだけです。上の例文で言うと,of the UK, especially in solving global environmental issues の前後です (副詞 especially は 前置詞 in 以下に係っているので,一気に読んでしまいましょう)。



例3’: The prime minister / of the United Kingdom / has often told the press ||that the country / should take leadership / especially in A solving global environmental issues / and B poverty eradication.



ここまでやれば,たいていの文は1つ1つのカタマリが5-6語程度になるように分割できるはずです。上の例でも,/ や || で区切られた1つ1つのカタマリは,せいぜい6語しかありません。そのくらいの長さなら,練習すれば息継ぎなしで一気に読めるはずです。



4 修飾語をいったん取り除いてみよう



それでもまだ一気に読むには長い部分があると感じたら,文の構造に関係ない要素(修飾語)をいったん ( ) に入れて,無視してみましょう。具体的には,次の語・句を ( ) に入れます。



形容詞 (名詞の前にあるもの)

前置詞句 (=前置詞+名詞)

副詞



上の例を使って,これをやってみましょう。


例4: The (prime) minister (of the United Kingdom) / has (often) told the press ||that the country / should take leadership (especially / in A solving (global environmental) issues / and B poverty eradication).



例4’:
The minister / has told the press ||that the country / should take leadership.



できましたか? ここまでくれば,文の「背骨」は丸裸ですね。つまり,これは


S / tell 人 ||that S V O.


という,SVOO型の文であることが一目瞭然になりました (例4’と見比べてみて下さい)。



この文の「背骨」を意識しながら,今度はそこにさっき ( ) に入れた要素を再び肉付けしていくイメージで音読して下さい。そのような意識を持ちながら息継ぎすることで,聞き手にはあなたが今読んでいる文の構造が鮮明に伝わってくるようになります



例4を使うと,上手く息継ぎできるかと思います。なお,「 ( ) や / でいちいちそんなにプツプツ切らなくたって読めるよ」という場合は,もちろん不必要に切らずに続けて読みましょう。



文の区切り方の原則さえ解っていれば,あとは自分が読みやすいように切って構いません。私はいつもは副詞だけ ( ) に入れて,次のようにしています。


例4’’: The prime minister of the United Kingdom / has (often) told the press ||that the country / should take leadership / (especially) in A solving global environmental issues / and B poverty eradication.



そして慣れてくれば,これらの操作は総て頭の中でできるようになります。英語を使ってWeb上で調べ物をするとき,いちいち印刷してペンで息継ぎポイントをメモする暇などないでしょうから,ペンなしで文構造を捉える練習を重ねておきましょう。なお,TOEICやTOEFLでは問題用紙への書き込みが禁止されています。


* 練習問題の解答例


さて,ここで前回の練習問題の解答例を載せておきます。記号の使い方ですが,A1, A2 and A3; q1 and q2 のようになっています。


The LESSEE
/ shall not A1 bring into or A2 store (in the leased premises) any a1 drugs or a2 narcotics, <
P1 whose use, P2 possession or P3 ownership / are prohibited (by law)> or a3 anything (of a (Q1 flammable or Q2 explosive) nature), or A3 install (therein) b1 gadget, b2 apparatus, b3 machinery or b4 equipment R1 <which / may cause obnoxious p1 odors, p2 tremors or p3 noise> or R2 <which / may q1 expose the leased premises (to fire) / or q2 increase the fire hazards (of the building)> or b5 any other article <that the LESSOR / may (reasonably) prohibit.>

特に距離が遠いものだけにマークを付けるとすると,以下のようになるでしょう。

The LESSEE
/ shall not A bring into or B store (in the leased premises) any drugs or narcotics, <whose use, possession or ownership / are prohibited (by law)> or anything (of a (flammable or explosive) nature), or C install (therein) A’ gadget, apparatus, machinery or equipment <which / may cause obnoxious odors, tremors or noise> or <which / may expose the leased premises (to fire) / or increase the fire hazards (of the building)> or B’ any other article <that the LESSOR / may (reasonably) prohibit.>


次回,英文の構造を捉えるクセをつけるとライティング・スピーキングになぜ役立つかを話します。 
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前回の続きです。


長文を音読する際,どこで息継ぎすれば意味が通じやすいのか? それをどうやって見抜くのか? 今回もこの問題について書きます。



2 接続詞に注意!



2.2 and, or の前後に並べられている各要素は,できるだけ一気に読む!



なお,接続詞には節・文どうしをつなぐもののほか,語・句どうしをつなぐことができるものもあります。and, or などがそうです。



もし and, or を見たら,A and BA, B and C のような形になっていないか,注意してみましょう。A, B C, D, E, F and G のように,たくさん羅列されていることもあります。こういうときは,原則として and, or の直後に来ているものが最後 (ここではGが最後) だ,と思っていて下さい (そうなっていない場合も中にはありますが,それにはたいてい理由があります)。



ここで,実際にビジネスで使われる文章を例にとって,and, or を使って列挙されている A, B, C, ... が何かを捉える練習をしてみましょう。


私はフィリピンで不動産を借りるため,複数のオーナーと賃貸条件の交渉を行ったことがあります。それに先立って貸主(
the LESSOR)が契約書を下書きし,借主(the LESSEE)である私はその内容を精査しました。先方に一方的に有利な条項がないか,徹底的にチェックする必要があったのです。


以下は,その中の「禁止事項」という条項(の一部抜粋)です。
借主がやってはいけないことと,それに違反した時の罰則が書いてあります。



The LESSEE shall not bring into or store in the leased premises any drugs or narcotics, whose use, possession or ownership are prohibited by law or anything of a flammable or explosive nature, or install therein gadget, apparatus, machinery or equipment which may cause obnoxious odors, tremors or noise or which may expose the leased premises to fire or increase the fire hazards of the building or any other article that the LESSOR may reasonably prohibit.



この文は長~い1文で,
and, or の組がいくつもある上,and, or の直後に来ているものが最後だという原則が通用しません。



なお A, B, C に当たるものは,必ず同じ種類のものになっています。
品詞も揃えるのが普通で,「名詞,名詞 and 名詞」「動詞,動詞 and 動詞」「形容詞,形容詞 and 形容詞」のように並びます。


問題:


A, B, C に当たるものがどれなのかを総て突き止めたら,A, / B / and C という具合に A, B, C の境目に / を入れて下さい。 


もちろん,A, B, C が非常に近くにあって容易に判断できるものについては,いちいち記号を振ることもないでしょう。問題は,かなり離れていて判りにくいものについてです。解答例は,次回掲載します。



この / が,息継ぎをする目印になります。そして A, B, C の1つ1つはカタマリとして,できるだけ一気に読みましょう。



Photo Credit: United States Government Contract Notice to Employees NARA 515923


ところで,その他の息継ぎの目印としては,以下のものが代表的です。


between A and B
/ among A and B

both A and B

either A or B / neither A nor B

whether A or B / if A or B

which A or B / whichever A or B

not only A but (also) B / not just A but (also) B / not merely A but (also) B



これらの単語を見つけたら,組にしてを付けていくとよいです。「not only が出てきたから◯を付けておこう。but が後ろの方に出てきたら,それにも◯だ!」といった具合です。



A, B, C それぞれが長いときは,上に挙げたような目印を強調して読むと,聞き手に親切です。


例えば
between AAAA...A, BBBB...B and CCCC...C
なら,5つの部分に分けて
BET-WEEEEN / AAAA...A, / BBBB...B / AAAAND / CCCC...C
という具合に読みます。


A, B, C は between と and で挟まれていますよ」ということを,強調して伝えるわけです。



なお,A, B, C, ... と3つ以上のカタマリが並べられている場合は,それぞれに A, B, C, ... と小さくメモしておくと,文の構造がつかみやすくなります (これは息継ぎとは関係はありませんが,内容を解釈するのに有効な手です)。ぜひ,やってみましょう。



例2’: The prime minister of the United Kingdom has often told the press ||that the country should take leadership especially in A solving global environmental issues and B poverty eradication.



→句読点・接続詞で区切る方法を押さえたら,次は文の背骨部分だけに注目してみる方法に続きます。

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